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● ＷＩＮＤＳ ＣＡＦＥ ３３０ ｉｎ 目黒 ●
【プーランク】
百武恵子（ピアノ）、田添菜穂子（ナレーション）
佐々木絵理子（ヴァイオリン）、竹本聖子（チェロ）
２０２４年６月１６日(日) １３時３０分開場
芸術家の家スタジオ https://dum-umelcu.jp/
東京都品川区上大崎3-14-58 クリエイト目黒1F
目黒駅東口徒歩7分 https://dum-umelcu.jp/access（行き方の動画あり）
地図 https://00m.in/yxipG
行き方写真解説 https://ameblo.jp/ots1218/entry-12382725545.html
入場無料（投げ銭方式） 完全事前予約制
13:30 開場
14:00 開演
16:00 終了予定
▼プログラム
プーランク：ピアノソロ曲
プーランク：「子象ババールの物語」（語り付き）
* 使用テキスト：「ぞうのババール」ジャン・ド・ブリュノフ、矢川澄子訳、評論社
プーランク：ヴァイオリンソナタ
プーランク：チェロソナタ
▼川村からひとこと
百武恵子さんに初めてお目にかかったのは、西耕一君の企画による2019年2月 WINDS CAFE 266【オーケストラ・トリプティーク・メンバーによるソロ・コンサート／日本人特集】で、演奏者として登壇してくださったときでした。
この日の演奏があまりにすてきだったので、同時に出演してくださっていたヴァイオリンの荒井智子さんとのデュオで企画をお願いし、2年後の2021年6月 WINDS CAFE 294【荒井智子×百武恵子 デュオリサイタル】が実現しました。
このときの演奏もまたまたすてきだったので、会場にお客様として聞きにいらしていたチェロの竹本聖子さんを加えて、2年後にベートーヴェンの大公トリオなんかいかがですか、とお願いしていたのでした。ところが本番1ヶ月前になって荒井さんに「とんでもなくよんどころない事情」が勃発し、あわや企画は水の泡かとあわててしまったのですが、突然の閃きがすべてを掬い取り、ピアノトリオからピアノとチェロのデュオに変更して、無事に2023年5月 WINDS CAFE 317【ラフマニノフ プロコフィエフ】が開催されたのでした。まあその音楽の熱かったことといったら！
その閃きの中で、「プーランクもいかがかな」とお伝えしていたことが、今回見事に花開くこととなりました（笑）。
竹本聖子さんも、2013年1月 WINDS CAFE 193【日本の弦楽四重奏を聴く！】、2020年2月 WINDSCAFE 278【日本の作曲家秘曲探訪 第2回（スリーシェルズ音楽祭）】、そして上述の2023年5月 WINDS CAFE 317【ラフマニノフ プロコフィエフ】と、3回 WINDS CAFE で演奏してくださっていますので、その確かな腕前は私のお墨付きです（笑）。更に百武さんはアナウンサーの田添菜穂子さんと新日本フィルのヴァイオリニストの佐々木絵理子さんを誘ってくださいました。
いやもう、これはすごい午後になること、まちがいないです。
▼百武恵子さんからの手紙
もう気が付けば4回目の WINDS CAFE となりました。毎回毎回だいたいこの季節で、ヒーヒー言いながら準備してるなあとまた今回もこちらを書きながら思っています（笑）。
今までは何人かの作曲家を合わせてましたが、今回はガチの1人に絞った企画、そして川村さんからのお題は「プーランク」。フランスに留学した私にとっては、全くお断りする要素なしの、二つ返事でやります！ と言ったくらいの嬉しいご提案。
でも意外にそこまで深く知っているような知らないようなプーランク。フランスの匂いはプンプン鼻が利くので、雰囲気は任せてくださいと言いたいところですが、本当のプーランクのエスプリをこの機会に掘り下げていってみるともっと新たなプーランクの世界が見えるような、まだ見えないような（笑）。
プログラム選びには頭を悩ませましたが（と言っても贅沢な悩みです……）、私がまず弾きたいプーランクを選ばせていただき、尚且つここカーサ・モーツァルトさんで出せる雰囲気を想像しながら、現役のアナウンサーの方の贅沢なナレーション付の子象ババール、しかもまた今回はなんとヴァイオリン、チェロ、ピアノのトリオ版で演奏いたします！
元はピアノソロにプーランクがババールのお話に付けてますが、今回出演いただくヴァイオリンの佐々木さんがこの日のために編曲してくださいました。オーケストラバージョンもあり、色々見比べてこの日限定のババールトリオスペシャルバージョンとなっております！ 楽しみで仕方がないです。
そしてそれぞれにソロも弾いていただき……、私が一番楽してしまっているような気もしますが（笑）、お腹いっぱいプーランクを堪能していただければと思います。
プーランクには管楽器、歌曲など沢山の名曲がありますが、今回はお話と弦楽器でプーランクの世界を楽しんでいただきたいです！
▼プロフィール
●百武恵子（ひゃくたけ・けいこ）：ピアニスト。東京音楽大学、大学院を経て、パリ国立高等音楽院にて伴奏科、室内楽科を一等賞を得て修了。2007年文化庁海外派遣芸術家海外研修員。フランス国際コンクール室内楽部門第一位。在学中よりロンティボー国際コンクール、カザルス音楽祭、などに公式伴奏者として参加。弦楽器クラス伴奏者を度々兼任し、パリ国立管弦楽団、フランス国立管弦楽団などのメンバーと共演。09年に帰国。10年文化庁国際交流基金の支援のもとアルジェリアにてリサイタルを行う。
ピアノを三浦捷子、川上昌裕、伴奏法と室内楽をJ.ケルネル、山洞智、C,イバルディの各氏に師事。東京音楽大学非常勤講師（伴奏、室内楽）。
https://www.facebook.com/keiko.hyakutake
●田添菜穂子（たぞえ・なほこ）：フリーアナウンサー。福岡県出身、イギリス・ノッティンガム大学留学を経て横浜国立大学経済学部卒業。東北放送アナウンサーを務めた後フリーに。
クラシックをこよなく愛し全国各地にてオーケストラ・室内楽コンサートの司会や朗読共演などを行う。音楽で子どもたちの生きる力を育む「エル・システマジャパン」の事業にも参画。趣味はフルート、フランス語。
2013年～2018年までNHK-FM「DJクラシック」を担当。今年（2024年）4月からNHK-FM「クラシックの庭」出演中。
https://linktr.ee/nahokotazoe
●佐々木絵理子（ささき・えりこ）：ヴァイオリニスト。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校､東京藝術大学を経て、同大学大学院修士課程修了。英国王立音楽院修了。藝大在学中に福島賞、安宅賞受賞、藝大オーケストラと共演。英国王立音楽院在学中に Benjamin Dale Award、Wilfred Parry Prize 受賞。
ヴァイオリンを重見純子、藤田めぐみ、大関博明、大谷康子、澤和樹、山口裕之、前橋汀子、Gyorgy Paukの各氏に師事｡
新日本フィルハーモニー交響楽団2ndヴァイオリン・フォアシュピーラー。横浜シンフォニエッタメンバー。
https://x.com/Erillante
●竹本聖子（たけもと・せいこ）：チェリスト。福岡県出身。東京音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。アンサンブル、在京オーケストラへの客演や、レコーディングやミュージカルの演奏、国内外の作曲家の作品の世界初演も数多く行っている。
ヴァイオリン、チェロ、三味線、作曲家によるクリエイショングループ「淡座」、「オーケストラ・トリプティーク」メンバー。渋谷教育学園渋谷弦楽器講座、吉祥女子中学高等学校課外授業講師。
https://x.com/takeponnu
▼当日配付されたプログラム
http://tatsutoshi.my.coocan.jp/330program.pdf
▼おおしまゆたかさんによる感想文
https://yosoys.livedoor.blog/archives/55135168.html
▼当日のセットリスト
演奏終了後の記念写真（左から百武恵子・佐々木絵理子・竹本聖子・田添菜穂子）
【前半】
01 プーランク：15の即興曲 第15番「エディット・ピアフを讃えて」ハ短調 FP.176 (1959)
百武恵子（ピアノ）
02 プーランク：小象ババールのお話 FP.129 (1945)／佐々木絵理子：ピアノトリオ版編曲 (2024、初演)
テキスト「ぞうのババール」ジャン・ド・ブリュノフ作、矢川澄子訳、評論社
田添菜穂子（ナレーション、クラクション）・百武恵子（ピアノ）・佐々木絵理子（ヴァイオリン）・竹本聖子（チェロ）
【後半】
03 プーランク：ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP.119 (1942-43, 1949改訂）
第1楽章 Allegro con fuoco
第2楽章 Intermezzo
第3楽章 Presto tragico
佐々木絵理子（ヴァイオリン）・百武恵子（ピアノ）
04 プーランク：チェロとピアノのためのソナタ FP.143 (1948)
第1楽章 Allegro - Tempo di Marcia
第2楽章 Cavatine
第3楽章 Ballabile
第4楽章 Finale
竹本聖子（チェロ）、百武恵子（ピアノ）
【アンコール】
05 プーランク：「愛の小径」 FP.106-lb (1940)／佐々木絵理子：ピアノトリオ版編曲 (2024、初演)
朗読テキスト「愛の小径」の一節 ジャン・アヌイ詩、田添菜穂子訳
田添菜穂子（詩の朗読）・百武恵子（ピアノ）・佐々木絵理子（ヴァイオリン）・竹本聖子（チェロ）
2024.6.29更新