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▼WINDS CAFE 告知文の記録


「ジョン・ケージの似顔絵」　本田まさゆき a.k.a. 本田静丸（しずまる）　2005年

2022年は、ジョン・ケージ生誕110年＋没後30年のメモリアル・イヤーです。WINDS CAFE では、1月から12月までの全12回の企画出演者の方々すべてに、「ケージにちなんだ何か」の上演をお願いしています。


　2022年3月13日(日)に開催する WINDS CAFE 303【コンテンポラリー・デュオ 村田厚生＆中村和枝 「時間のケージ」】予約の受付は、3月10日(木)9時17分の申し込みメールで定員の20名に達しましたので、終了いたしました。
（2022年3月10日　WINDS CAFE 主宰　川村龍俊）


　2022年3月13日(日)に開催する WINDS CAFE 303【コンテンポラリー・デュオ 村田厚生＆中村和枝 「時間のケージ」】は、東京都の一日の新規感染者数がまた増加していることを鑑み、密を避けるために、通常の WINDS CAFE 開催時における「出入り自由」「イベント後のパーティー」を中止し、「完全予約制」にして、開催時の室内の人数を限らせていただきます。


【ご予約のお申し込み方法】

1.　メールでのみ受け付けます。
　　tatsutoshi.kawamura★nifty.ne.jp 宛に（★を@に置き換えてください）
　　タイトルを「WINDS CAFE 303 申し込み」とし、
　　本文に「お名前・郵便番号・住所・電話番号」を書いて、
　　2月28日(月)午後7時以降に送信してください。
　※その時刻より早く届いたメールは無効となります。

2.　お申し込みは「1メールアドレスにつき、1名のみ」とさせていただきます。
　※いただいた個人情報は名簿化した上で厳重に保管しますが、万が一の場合は保健所に提出しますのであしからずご了承ください。

3.　先着20名様までで締め切らせていただきます。


【ご来場時の注意事項】

1.　先着20名のお客様には、メールで、整理番号を明示した入場券を返送いたします（21番目以降のお申し込みメールにも返信します）。

2.　当日は受付で入場券を印刷した紙もしくは携帯端末画面でご提示ください。
　　名簿と照合させていただきます。
　※入場券のご提示がいただけない場合は入場をお断りすることもございます。

3.　当日はマスク着用を必須とさせていただきますのでご用意をお願いいたします。


　……以上、しかつめらしいことがらを長々と書かせていただきましたが、コロナ禍の東京ではライブ会場をきちんと用意するための儀式って大変なんだなあ、要は飛行機に乗るようなもんだって思えばいいんだよね、と割り切っていただければ幸いです。

（2022年2月24日　WINDS CAFE 主宰　川村龍俊）



●　ＷＩＮＤＳ　ＣＡＦＥ　３０３　ｉｎ　原宿　●

【コンテンポラリー・デュオ 村田厚生＆中村和枝 「時間のケージ」】



村田厚生（トロンボーン）、中村和枝（ピアノ）

２０２２年３月１３日(日)　午後１時半開場



カーサ・モーツァルト　東京都渋谷区神宮前1-10-23　3階
地下鉄「明治神宮前」出口5徒歩2分／JR「原宿」徒歩5分
http://casamoz.org/index.html

入場無料（投げ銭方式）　完全事前予約制・定員20名

13:30　開場
14:00　開演
16:00　終了予定


▼プログラム
John Cage：solo for sliding trombone (1960) with piano version
John Cage：Music for Two (1984) trombone and piano version
木下正道：「すべて」の執拗さのなかで、ついに再び「無」になることII ～ピアノのための (2011)
木下正道：Instant de ... VI ～トロンボーンのための (2020／初演)
木下正道：灰. 灰たち.. 灰... IX ～トロンボーンとピアノのための (2022／初演)


▼川村からひとこと

　1999年9月の WINDS CAFE 33 で企画・出演してくださった、私が敬愛するトランペッティストの曽我部清典さんからのご紹介で、村田厚生さんから WINDS CAFE に出演申し込みをいただいたとき、正直「ほんまかいな」と驚いてしまいました。村田さんの演奏には数々の現代音楽のコンサートで接していて、すごくまじめそうなお姿とはうらはらにとんでもない動作をする演奏家であることを知っていたからです。

　翌2000年5月、WINDS CAFE 41【ペットとしてのトロンボーン】を企画してくださった村田さん。これはとんでもないことになるぞと予想していましたら、プログラムを見て仰天……。現代のトロンボーン演奏に要求されるウルトラC技法の炸裂っ！　そのときもケージの「solo for sliding trombone」を演奏してくださいましたが、そのキャッチコピーは、なんと「楽器はどこまで分解できるか？」（笑）。

　時が経つのは早いもので、それから22年が経ちました。ほんまかいな（笑）。今回は、これまた長年にわたってデュオを組んでいらっしゃるピアノの中村和枝さんと、ケージだけでなく、木下正道君の作品（初演含む！）でプログラムを組んでくださいました。

　日本における現代音楽系トロンボーン演奏者としてはおそらく右に出る者はいないと思われる村田さんの、言葉どおりの「至芸」を堪能できる午後になることでしょう。どうぞお楽しみに。


▼村田厚生さんからの手紙

J.ケージの作品群から演奏のタイミングが細かく指定された2曲を演奏。文字通り時間の檻(cage)から自由に逃亡していく音楽をお楽しみください。そのJ.ケージを信奉する気鋭の作曲家、木下正道氏の作品も演奏します。


▼プロフィール

◆コンテンポラリー・デュオ 村田厚生＆中村和枝：トロンボーンとピアノのための現代作品演奏ユニット。「特異な音楽作品として成立し、同時に普遍的なレパートリーたりうる作品を発表したい」という強い意図を持って企画を行っている。新作以外にも近代の注目すべき作品の再演、アルプホルン、ディジュリドゥ、プラスチック・トロンボーン、トイピアノ等の演奏も取り入れている。
2013年にCD「Slide Paranoia」をリリース。2017年にスイス・ドイツ5都市（バーゼル、マンハイム、ケルン、シュライヤーン、ベルリン）でリサイタルを行った。

●村田厚生（むらた・こうせい）：桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流会（DAAD）給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。
現代トロンボーン音楽のスペシャリストとして様々な前衛作品を初演。サントリーサマーフェスティバル他内外の現代音楽祭にソロ出演。「コンテンポラリー・デュオ」の他、モーション・センサーを使用した電子音響ライブ、グロボカール作品をテーマとしたシリーズ・リサイタル等を展開中。
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。
http://www.sonata.jp/

●中村和枝（なかむら・かずえ）：武蔵野音楽大学卒業。JML入野義朗音楽研究所にて研鑽を積む。第3回日本現代音楽ピアノコンクール、第3回スペイン・シッチェス20世紀音楽コンクール、共に優勝。
国内外の多くの現代音楽演奏会で演奏・録音を行っている。2002年に作曲家・山本裕之と共に現代音楽ユニット"claviarea"を結成。CD《to you from･･･》《松平頼暁・24のエッセーズ》をリリース。尚美学園、JML入野義朗音楽研究所講師。ピアノのアトリエ主宰。



▼当日、配付されたプログラム
　http://tatsutoshi.my.coocan.jp/303program.pdf

▼当日のセットリスト



01　John Cage：Music for Two (1984) torombone and piano version *

02　John Cage：Solo for Sliding Trombone (1957-58) + In a Landscape (1948) 同時演奏 #

03　木下正道：...の瞬間 VI ～トロンボーンのための (2020／初演) $

04　木下正道：「すべて」の執拗さのなかで、ついに再び「無」になること II ～ピアノのための (2011) %

05　木下正道：灰、灰たち.. 灰... IX ～トロンボーンとピアノのための (2022／初演) #


* 村田厚生（トロンボーン）、中村和枝（ピアノ）、木下正道（ピアノの内部奏法の代替としての電子音響）
# 村田厚生（トロンボーン）、中村和枝（ピアノ）
$ 村田厚生（トロンボーン）
% 中村和枝（ピアノ）


2022.3.15更新

text by 川村龍俊　KAWAMURA, Tatsutoshi　home